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抵抗回路の合成(対称回路・Y-Δ) ていこうかいろのごうせい

一陸技

直列は和、並列は逆数の和。それだけでほどけない網目は、(1) 左右対称なら同電位の点をまとめる(または同電位の点をつなぐ枝を外す)、(2) △ と Y を変換する、(3) 平衡ブリッジなら中央の枝を無視する、の 3 つの手で直列・並列に直す。

試験ではここ

令和8年7月期 問6 は左右対称な網目の端子間抵抗 Rab = (23/8)R(中段の 2 点を同電位としてまとめる)。1月期 問5 は △-Y 変換(90〔Ω〕の △ → 30〔Ω〕の Y)。「対称」「△-Y」「平衡ブリッジ」のどれを使うかを図から見抜くのが勝負。

抵抗の網目は、まず「同じ電位の点」を探します。左右対称な回路では、対称な位置の点は同電位なので 1 点にまとめてよく、同電位の 2 点をつなぐ抵抗には電流が流れないので外してもよいです。それでも残る三角形は △-Y 変換で星形に直すと、あとは直列と並列だけになります。

直列と並列
R_s = R_1 + R_2 \qquad R_p = \dfrac{R_1 R_2}{R_1 + R_2} \qquad (R \parallel R = \tfrac{R}{2})

同じ値 R を n 本並列にすると R/n

△-Y 変換
R_a = \dfrac{R_{ab} R_{ca}}{R_{ab} + R_{bc} + R_{ca}}

Y の各辺は、その端子に接する △ の 2 辺の積 ÷ △ の 3 辺の和。△ が全部 R なら Y は R/3

Y-△ 変換
R_{ab} = \dfrac{R_a R_b + R_b R_c + R_c R_a}{R_c}

△ の各辺は、Y の 2 辺ずつの積の和 ÷ 向かい側の Y の辺。Y が全部 R なら △ は 3R

△-Y 変換
△ と Y の対応。端子 a に接する 2 辺の積 ÷ 3 辺の和が Ra。全部同じ R なら Y は R/3、△ は 3R

典型問題の解き方(対称な網目の端子間抵抗・令和8年7月期 問6)

対称な網目は同電位の点をまとめる(令和8年7月期 問6)
左右対称な網目。中段の左右 2 点は同電位なので 1 点にまとめる。上から 3R/8、下へ R/2、両端の R を足して 23R/8

手順

  1. 対称な点をまとめる 回路は左右対称。中段の左の点と右の点は同電位なので 1 点 m にまとめる
  2. 上の節点 T から m へ 直接の縦 R が 2 本並列で R/2。中央の縦 R(T→中央点)と横 R 2 本並列(中央点→m、R/2)の直列で 3R/2。両者が並列:(R/2 × 3R/2)/(R/2 + 3R/2) = 3R/8
  3. m から下の節点 B へ 縦 R が 2 本並列で R/2
  4. 網目全体 3R/8 + R/2 = 7R/8
  5. 端子の R を足す Rab = R + 7R/8 + R = 23R/8

△-Y 変換の例(令和8年1月期 問5)

  1. △ の 3 辺 R1 = R2 = R3 = 90〔Ω〕
  2. Y に直す Ra = Rb = Rc = 90×90/(90 + 90 + 90) = 30〔Ω〕
  3. あとは直列・並列 ブリッジの辺が (30 + 45)、(30 + 15)、45、RX になり、平衡条件 75·RX = 45×45 から RX = 27〔Ω〕
同電位の点の扱い方
同電位の点の 2 つの扱い。まとめて 1 点にしても、間の枝を外してもよい。平衡ブリッジの中央の枝は電流 0 で外せる
ひっかけ

並列は「積÷和」が使えるのは 2 本のとき だけです。3 本なら逆数の和で計算します。△-Y の式は「積÷和」、Y-△ は「積の和÷向かいの辺」で、分母を取り違えると 20〔Ω〕のような誤答になります。対称だからと中央の抵抗を全部外すのも誤りで、外してよいのは同電位の 2 点を つなぐ 枝だけです。

ポイント

図を見たら「左右に折り返して重なるか」をまず確かめます。重なるなら対称、重ならないなら △-Y か平衡ブリッジを疑います。

上部の看板「網目は同電位の点をまとめる
同電位の点はまとめる。残った三角は △-Y で星にする

この用語を押さえる問題

一陸技 ・ 日本無線協会 令和8年7月期 無線工学の基礎 問6

図に示すように R〔Ω〕の抵抗が接続されている回路において、端子 ab 間から見た合成抵抗 Rab〔Ω〕を表す式として、正しいものを下の番号から選べ。

正答: (23/8)R

正しい。回路は左右対称なので左右の中段節点は同電位とみなして1点にまとめられる。上の節点からその点へは、直接の R‖R = R/2 と、中央の R を経て R/2 に至る 3R/2 とが並列で (R/2×3R/2)/(R/2+3R/2) = 3R/8。そこから下の節点までは R‖R = R/2。網目全体で 3R/8 + R/2 = 7R/8。これに a 側と b 側の R を直列に加え、Rab = 7R/8 + 2R = 23R/8〔Ω〕。

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一陸技 ・ 日本無線協会 令和8年1月期 無線工学の基礎 問5

次の記述は、図 1 に示すブリッジ回路によって、抵抗 RX を求める過程について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。ただし、回路は平衡しているものとする。 (1) 抵抗 R1、R2 及び R3 の部分を、△-Y 変換した回路を図 2 ...

正答: A=30 B=30 C=27

正しい。△-Y 変換で Y の各抵抗は隣接する 2 辺の積を 3 辺の和で割ったもの。R1 = R2 = R3 = 90〔Ω〕なので Ra = Rb = Rc = 90×90/(90+90+90) = 30〔Ω〕。図 2 では Rb は検流計 G と直列なので平衡条件に関係せず、ブリッジは (Ra + R4)、(Rc + R5)、R6、RX の 4 辺で平衡する。(Ra + R4)/R6 = (Rc + R5)/RX より (30+45)/45 = (30+15)/RX、RX = 45×45/75 = 27〔Ω〕。

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問われた問題 2

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