中間周波数と影像周波数 ちゅうかんしゅうはすう
中間周波数 fi は、受信周波数 fs と局部発振周波数 fo の差。影像周波数は fo をはさんで fs の反対側に fi だけ離れた周波数(fs±2fi)で、混合器に入ると同じ fi になってしまうので混信のもとになる。
3アマで計算。fi=455〔kHz〕、fs=7,100〔kHz〕、局発が高いとき fo=7,555〔kHz〕、影像=8,010〔kHz〕(fs+2fi)。fs=21,200 なら fo=21,655〔kHz〕。陸特は影像混信の対策で「中間周波増幅部の利得を下げる」だけが誤り(高周波増幅部の選択度・トラップ・中間周波数を高くは正しい)。
混合器は2つの周波数の「差」を作る回路です。受信したい fs と局部発振 fo を入れると差の fi が出ます。ところが fo から見て fs と反対側に同じ距離だけ離れた周波数の電波も、fo との差が同じ fi になります。この「鏡に映った側の周波数」が影像周波数で、いったん混合器を通ると目的の信号と区別がつきません。
fs は受信周波数、fo は局部発振周波数。試験問題はたいてい「局部発振周波数は受信周波数より高い」と断ってあるので fo=fs+fi
局発が受信周波数より低いときは fs−2fi。どちらも fo から fi だけ離れた「反対側」の周波数


典型問題の解き方(3アマ オリジナル No.1 問23)
fi=455〔kHz〕の受信機で 7,100〔kHz〕を受信。局発は受信周波数より高い。影像周波数は?
- 局部発振周波数を出す fo=fs+fi=7,100+455=7,555〔kHz〕
- fo の反対側に fi だけ進む 影像=fo+fi=7,555+455=8,010〔kHz〕
- 検算 fs+2fi=7,100+2×455=8,010〔kHz〕。影像と fo の差は 8,010−7,555=455 で確かに fi
- ひっかけの肢 7,555 は局発そのもの、6,645 は局発が低い場合の fo、6,190 は局発が低い場合の影像
もう1題(3アマ オリジナル No.2 問23)
fi=455〔kHz〕で 21,200〔kHz〕を受信。局発が高いとき、局部発振周波数は?
- fo=fs+fi 21,200+455=21,655〔kHz〕
- 検算 21,655−21,200=455〔kHz〕
- ひっかけの肢 22,110 は fs+2fi(影像周波数)、20,745 は局発が低い場合の fo
影像周波数混信を軽減する方法

影像周波数の対策は混合器より「前」(高周波増幅部・アンテナ回路)か、中間周波数そのものを高くすること。中間周波増幅部で除けるのは近接周波数の混信です。この2つを入れ替えた肢が頻出。計算では fs+fi(局発)と fs+2fi(影像)を混同しないこと。

この用語を押さえる問題
中間周波数が 455〔kHz〕のスーパヘテロダイン受信機で 7,100〔kHz〕の電波を受信しているとき、影像周波数の値として正しいのは次のうちどれか。ただし、局部発振周波数は受信周波数より高いものとする。
正答: 8,010〔kHz〕
正しい。局部発振周波数 fo=7,100+455=7,555〔kHz〕。影像周波数は局発を挟んで受信周波数と反対側に中間周波数だけ離れた周波数なので、fi=fo+455=8,010〔kHz〕(=受信周波数+2×455)。この周波数の電波も混合器で 455〔kHz〕の差を生じるので妨害となる。対策は高周波増幅器の選択度を上げることや中間周波数を高くすることである。
この問題を解く中間周波数が 455〔kHz〕のスーパヘテロダイン受信機で 21,200〔kHz〕の電波を受信するとき、局部発振器の周波数として正しいのは次のうちどれか。ただし、局部発振周波数は受信周波数より高いものとする。
正答: 21,655〔kHz〕
正しい。スーパヘテロダイン受信機では、受信周波数 fr と局部発振周波数 fo の差が中間周波数 fi になる。fo が fr より高いので fo=fr+fi=21,200+455=21,655〔kHz〕。検算: 21,655-21,200=455〔kHz〕。
この問題を解くスーパヘテロダイン受信機において、影像周波数混信を軽減する方法で、誤っているのはどれか。次のうちから選べ。
正答: 中間周波増幅部の利得を下げる。
影像周波数は周波数変換の前に高周波増幅部の選択度やトラップで取り除くか、中間周波数を高くして影像を受信周波数から遠ざけるのが対策です。中間周波増幅部の利得を下げても、すでに同じ中間周波数に変換された影像信号は除去できません。
この問題を解くスーパヘテロダイン受信機の周波数変換部の働きは、次のうちどれか。
正答: 受信周波数を中間周波数に変える。
周波数変換部は、受信した高周波信号と局部発振器の出力を混合して、その差の周波数である一定の中間周波数に変換します。中間周波数に変えることで増幅や選択を安定して行えるのがスーパヘテロダイン方式の特徴です。
この問題を解く問われた問題 19
- 三陸特 例題No.3 問23 スーパヘテロダイン受信機の周波数変換部の働きについての記述で、正しいのはどれか。次のうちから選べ。
- 三陸特 例題No.2 問23 スーパヘテロダイン受信機の近接周波数に対する選択度特性に最も影響を与えるものはどれか。次のうちから選べ。
- 三陸特 例題No.2 問22 図は、デジタル無線受信装置の概念図例を示したものである。[ ]内に入れるべき字句を下の番号から選べ。
- 三陸特 令和3年10月期 問23 スーパヘテロダイン受信機の周波数変換部の働きは、次のうちどれか。
- 三陸特 令和3年10月期 問22 図は、デジタル無線受信装置の概念図例を示したものである。[ ]内に入れるべき字句を下の番号から選べ。
- 三陸特 令和3年2月期 問23 スーパヘテロダイン受信機において、近接周波数による混信を軽減するには、どのようにするのが最も効果的か。
- 三陸特 令和3年2月期 問22 図は、デジタル無線受信装置の概念図例を示したものである。[ ]内に入れるべき名称を下の番号から選べ。
- 三陸特 令和2年10月期 問24 スーパヘテロダイン受信機の周波数変換部の働きは、次のうちどれか。
- 三陸特 令和元年10月期 問24 スーパヘテロダイン受信機の周波数変換部の働きは、次のうちどれか。
- 二陸特 例題No.3 問24 スーパヘテロダイン受信機において、影像周波数混信を軽減する方法で、誤っているのはどれか。次のうちから選べ。
- 二陸特 令和4年2月期 問21 図は、パルス符号変調(PCM)方式を用いた伝送系の原理的な構成例である。[ ]内に入れるべき名称を下の番号...
- 4アマ 例題No.1 問18 シングルスーパヘテロダイン受信機の局部発振器に必要とされる条件は、次のうちどれか。
- 4アマ 例題No.1 問17 スーパヘテロダイン受信機の近接周波数に対する選択度特性に、最も影響を与えるものは、次のうちどれか。
- 3アマ 例題No.2 問23 SSB(J3E)受信機において、クラリファイヤ(又は RIT)を設ける目的は、次のうちどれか。
- 3アマ 例題No.2 問22 次の記述の[ ]内に入れるべき字句の組合せで、正しいのはどれか。 スーパヘテロダイン受信機の中間周波増幅器...
- 3アマ 例題No.1 問22 電信用受信機の BFO(ビート周波数発振器)の説明で、正しいのは次のうちどれか。
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