無線通信ブートラボ
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電信(A1A)とキークリック でんしん

4アマ 3アマ 三陸特

電鍵(キー)で搬送波を断続させ、モールス符号を送る通信。電波の型式は A1A。キーイングの波形の立上り・立下りが急すぎると、広い周波数に「カチカチ」という妨害(キークリック)を与える。

試験ではここ

3アマで「電けんを押した瞬間や離した瞬間の立上り・立下りが急すぎて、広い周波数範囲に妨害を与える現象」→ キークリック(寄生振動・チャタリングは誤り)。波形図で頂部に細かい振動→寄生振動。「搬送波の発射を断続させる」は電信で、AM・FM の説明としては誤り。

電信は、キー(電鍵)を押している間だけ搬送波を出し、離すと止める通信です。短点と長点の組合せでモールス符号を送ります。変調といっても、搬送波を「出す・出さない」だけの最も単純な方式です。

電鍵の押す・離すと、搬送波が出る・止まる波形
キーを押している間だけ搬送波が出る

電信送信機の波形の不具合

  1. キークリック 立上り・立下りが急すぎる。広い周波数に「カチカチ」という妨害を与える。コンデンサと抵抗やコイルで波形の肩をなだらかにして防ぐ
  2. チャタリング 電けん回路のリレーなどの接点がばたつき、波形が細かく途切れる
  3. 寄生振動 送信機内部で目的外の周波数が発振し、波形の頂部に細かい振動が重なる
正常・キークリック・チャタリング・寄生振動の電信の波形の比較
角張った立上り=キークリック、途切れ=チャタリング、頂部の振動=寄生振動

典型問題の解き方(キークリック)

3アマ オリジナル No.1 問22。「電けんを押した・離した瞬間に立上り・立下りが急すぎて、広い周波数範囲に「カチカチ」という雑音妨害を与える現象」

  1. キーワードを拾う 「立上り・立下りが急すぎる」「広い周波数範囲」
  2. 名前を当てる キークリック
  3. 肢を消す 寄生振動は目的外の発振、チャタリングは接点のばたつき、過変調は AM の変調度超え
  4. 答え キークリック
先生の挿絵。近所のラジオにカチカチと妨害を与えたアマチュア無線家
波形の肩が急すぎると、キークリック

波形が急に立ち上がると、周波数の上では幅広い成分を含みます。占有周波数帯幅 が広がって、近くの周波数の受信機に妨害を与えるのはこのためです。

ひっかけ

「搬送波の発射を断続させる」は電信(A1A)の説明です。AM(A3E)は振幅を、FM(F3E)は周波数を音声で変化させるので、AM・FM の問題でこの肢を選ぶと誤りです。波形図の問題では、角張った立上り=キークリック、途切れ=チャタリング、頂部の細かい振動=寄生振動と見分けます。

この用語を押さえる問題

3アマ ・ ブートラボ オリジナル問題 無線工学 No.1 問22

電信(A1A)送信機において、電けんを押した瞬間や離した瞬間に出力波形の立上り・立下りが急すぎるために、広い周波数範囲にわたって他の受信機に「カチカチ」という雑音妨害を与える現象を何というか。

正答: キークリック

正しい。キークリックは、キーイング波形の立上り・立下りが急峻すぎることで生じる広帯域の妨害である。キーイング回路にコンデンサと抵抗やコイルを組み合わせたキークリック防止回路を入れ、波形の肩をなだらかにして防ぐ。

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3アマ ・ 日本無線協会 CBT例題 無線工学 No.3 問25

電信送信機において、出力波形が概略以下の図のようになる原因は、次のうちどれか。

正答: 寄生振動が生じている。

波形の頂部に本来の信号とは別の細かい振動が重なっているのは、送信機内部で目的外の周波数の発振(寄生振動)が起きている症状である。キークリックなら立ち上がり・立ち下がりが角張り、チャタリングなら波形が途切れ、電源容量不足なら頂部が下がる。

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4アマ ・ 日本無線協会 CBT例題 無線工学 No.2 問16

FM(F3E)送信機では、音声信号によって搬送波をどのように変化させるか。

正答: 周波数を変化させる。

周波数変調(FM)は、搬送波の振幅を一定に保ったまま、音声信号の大きさに応じて搬送波の周波数を変化させる方式である。音声が大きいほど周波数偏移が大きくなる。

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問われた問題 10

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