バリスタとサーミスタ ばりすたとさーみすた
条件で抵抗値が大きく変わる抵抗器。バリスタはある電圧を超えると急に電流を通し、雷などの異常電圧(サージ)から機器を守る。サーミスタは温度で抵抗値が変わり、温度の検出や補償に使う。
3アマで「加える電圧により静電容量が変化することを利用するもの」の答えはバラクタダイオードで、バリスタは誤りの肢。名前が似ていて取り違えを誘う。バリスタ=電圧で抵抗が変わる、バラクタ=電圧で容量が変わる。
ふつうの抵抗器は値が一定ですが、わざと値が変わるように作った抵抗器があります。電圧で変わるのがバリスタ、温度で変わるのがサーミスタです。どちらも 2 本足の小さな部品です。

2 つの違い
- バリスタ 電圧で抵抗が変わる。ふだんはほとんど電流を流さず、決まった電圧(バリスタ電圧)を超えると急に流す。電源線や通信線に並列に入れ、雷サージを逃がす
- サーミスタ(NTC) 温度が上がると抵抗が下がる。温度計、トランジスタ回路の温度補償に使う
- サーミスタ(PTC) ある温度を超えると抵抗が急に上がる。過電流の保護に使う

R₀ は基準温度 T₀ での抵抗、T は絶対温度〔K〕、B は部品ごとの定数(B 定数)。T が上がると R は下がる
数値例です。25〔℃〕で 10〔kΩ〕、B=3,435 のサーミスタは、50〔℃〕で約 4.1〔kΩ〕に下がります。バリスタは、AC100〔V〕(最大値約 141〔V〕)の電源線なら、それより高いバリスタ電圧のものを選び、ふだんは電流を流さないようにします。
典型問題の解き方(名前の取り違え)
3アマ CBT例題 No.1 問18。「(1) 加える電圧により静電容量が変化することを利用するものは[A]。(2) 逆方向電圧である電圧で電流が急激に流れ電圧がほぼ一定となるのは[B]ダイオードで、図記号は[C]」
バリスタ(varistor)=電圧で抵抗が変わる、バラクタ(varactor)=電圧で容量が変わる。どちらも「電圧で変わる」ので名前で選ばず、何が変わるか(抵抗か容量か)で見分けます。

この用語を押さえる問題
次の記述の[ ]内に入れるべき字句の組合せで、正しいのはどれか。 (1) 加える電圧により、静電容量が変化することを利用するものは、[A]である。 (2) 逆方向電圧を加えると、ある電圧で電流が急激に流れ、電圧がほぼ一定となることを利用するものは、[B]ダイオードであり、図...
正答: A:バラクタダイオード B:ツェナー C:図2
逆電圧で空乏層の厚さが変わり静電容量が変化するのがバラクタ(可変容量)ダイオード。逆方向の降伏電圧で電圧が一定になるのがツェナー(定電圧)ダイオードで、カソード側の棒が折れ曲がった図2が図記号である。
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