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位相変調(PM)とデジタル変調(PSK・FSK・QAM) でじたるへんちょう

4アマ 3アマ 三陸特 二陸特 一陸技

位相変調は信号波で搬送波の位相を変える方式(G3E)。デジタル変調は 0・1 のベースバンド信号で搬送波の振幅(ASK)・周波数(FSK)・位相(PSK)を切り替えるもので、QAM は振幅と位相の両方を変えます。

試験ではここ

「位相のみを変化させる方式=PSK」「周波数を変化させる=FSK」の一問一答、波形図から FSK(波の密度が変わる)か PSK(境界で位相が反転)かを選ぶ問題、QPSK は 1 シンボル 2 ビット、4 値 FSK も 2 ビット、16QAM は 4 ビットの計算が陸特で毎期のように出る。M 値なら log2 M ビット。

デジタル変調は、0 と 1 の並び(ベースバンド信号)で搬送波を切り替える変調です。何を切り替えるかで名前が決まります。振幅なら ASK、周波数なら FSK、位相なら PSK、振幅と位相の両方なら QAM です。1 回の切り替え(シンボル)で何ビット運べるかが計算問題になります。

ベースバンド信号 1 0 1 1 の下に、ASK・FSK・PSK の変調波形を並べた図
同じベースバンド信号を ASK・FSK・PSK で変調した波形。FSK は波の密度が変わり、PSK は境界で位相が反転する

4 つの方式(切り替える量で覚える)

  • ASK(振幅偏移変調) 0・1 で搬送波の振幅を切り替えます
  • FSK(周波数偏移変調) 0・1 で搬送波の周波数を切り替えます。波形は区間ごとに疎密が変わります
  • PSK(位相偏移変調) 0・1 で搬送波の位相のみを切り替えます。波形は境界で反転します
  • QAM(直交振幅変調) 振幅と位相の両方を変えます。直交する 2 つの搬送波をそれぞれ振幅変調して合成します
1 シンボルで運べるビット数
n = \log_2 M

M:状態(値、信号点)の数。M=4 なら 2 ビット、M=16 なら 4 ビット。「4 値」の 4 はビット数ではなく状態の数

QPSK の 4 点と 16QAM の 16 点の信号点配置図。各点に割り当てたビットが書かれている
多値化の考え方。QPSK は 4 つの位相で 2 ビット、16QAM は 16 の信号点で 4 ビット

典型問題の解き方(ビット数)

令和4年2月期 3陸特 問21:4 値 FSK は 1 シンボルで何ビットか

  1. 状態の数を確認 4 値 FSK は 4 種類の周波数を使い分けるので M=4 です
  2. log2 をとる 4=2 の 2 乗なので n=log2 4=2
  3. 答え 2 ビット。QPSK(4 つの位相)も同じく 2 ビット、16QAM は 2 の 4 乗なので 4 ビットです

多値数とビット数の対応表

典型問題の解き方(波形から方式を選ぶ)

令和3年2月期 2陸特 問19:図の変調波形は何の一例か

  1. 振幅を見る 振幅が区間によらず一定なら ASK ではありません
  2. 密度を見る 1 の区間で波が密、0 の区間で疎なら周波数が変わっている=FSK です
  3. 反転を見る 密度も一定で、0・1 の境界で波形が反転していれば PSK です
  4. パルス系を除外 PAM・PWM はパルスを変えるパルス変調で、正弦波の搬送波の図には当てはまりません

位相変調(PM)とは

アナログの位相変調は、信号波の大きさに応じて搬送波の位相を進めたり遅らせたりします。位相の変化の速さは周波数の変化なので、見た目はFMとよく似ています。音声の位相変調は電波の型式で G3E、FM の F3E と区別します。デジタルでは位相を切り替える PSK が主役です。

同じ信号波に対する FM 波と PM 波を並べ、位相のずれと周波数の変化の関係を示した図
位相変調と周波数変調の関係。信号波で位相を動かすと周波数も変わるので波形は FM に似る。型式は G3E と F3E
ひっかけ

「4 値 FSK は 4 ビット」は状態数とビット数の取り違えです。多値にするほど同じ帯域で速く送れますが、信号点の間隔が狭まり雑音や誤りに弱くなります。QAM は「周波数」ではなく「振幅と位相」を変えます。PSK は「位相のみ」で振幅は一定です。

先生の挿絵。信号点配置のパネルの前でビット数を数える技術者
デジタル変調は 0・1 で搬送波を切り替える。M 値なら log2 M ビット

この用語を押さえる問題

三陸特 ・ 日本無線協会 令和3年6月期 無線工学 問22

次の記述は、デジタル変調について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句を下の番号から選べ。 入力信号の「0」又は「1」によって、搬送波の位相のみを変化させる方式を、[ ]という。

正答: PSK

正しい字句です。PSK(位相偏移変調)は入力信号の 0・1 に応じて搬送波の位相のみを変化させる方式です。振幅は ASK、周波数は FSK、位相は PSK と対応を覚えましょう。

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二陸特 ・ 日本無線協会 令和元年10月期 無線工学 問19

次の記述は、デジタル変調について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の組合せで、正しいのはどれか。 PSK は、ベースバンド信号に応じて搬送波の [A] を切り替える方式である。また、QPSK は、1 回の変調で [B] ビットの情報を伝送できる。

正答: A=位相 B=2

PSK は Phase Shift Keying の略で、ベースバンド信号に応じて搬送波の位相を切り替える方式です。QPSK は 4 相 PSK で 4 つの位相状態を用いるため、1 回の変調で 2 ビットの情報を伝送できます。

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三陸特 ・ 日本無線協会 令和4年2月期 無線工学 問21

次の記述は、デジタル変調について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句は次のうちどれか。 FSK は、ベースバンド信号に応じて搬送波の周波数を切り替える方式である。また、4 値 FSK は、1 回の変調(シンボル)で[ ]ビットの情報を伝送できる。

正答: 2

4値FSKは4種類の周波数を使い分けるので、1シンボルで表せる情報は log₂4=2ビットです。一般にM値の変調では1シンボルあたり log₂M ビットを伝送できます。

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二陸特 ・ 日本無線協会 平成31年2月期 無線工学 問19

次の記述は、デジタル変調について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の組合せで、正しいのはどれか。 QAM(直交振幅変調)は、ベースバンド信号に応じて搬送波の [A] と位相を変化させる方式である。 また、16QAM は、1 回の変調で [B] ビットの情報を伝送できる。

正答: A=振幅 B=4

正答です。QAM は互いに直交する 2 つの搬送波それぞれを振幅変調することで、合成した搬送波の振幅と位相を同時に変化させる方式です。16QAM は 16 個の信号点をもち、16 = 2⁴ なので 1 回の変調で 4 ビットを伝送できます。

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二陸特 ・ 日本無線協会 令和3年2月期 無線工学 問19

次の記述は、搬送波を図に示すベースバンド信号でデジタル変調したときの変調波形について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句を下の番号から選べ。 図に示す変調波形は、[ ]の一例である。

正答: FSK

図の変調波形は振幅が一定のまま、1 の区間で周波数が高く、0 の区間で周波数が低くなっています。ベースバンド信号の値に応じて搬送波の周波数を切り替える方式は FSK(周波数偏移変調)です。

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問われた問題 30

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