国際電気通信連合憲章・無線通信規則 こくさいでんきつうしんれんごうけんしょう
国際電気通信連合(ITU)の基本条約である憲章と、それを補完して電波の利用を細かく定める無線通信規則。電波に関し条約に別段の定があるときは、電波法ではなくその規定による。
3アマの法規で無線通信規則の条文が出る。「電波」の上限3,000GHz(第1条)、日本は第三地域(第5条)、虚偽の又はまぎらわしい識別表示の禁止(第19条)、モールスの実証は主管庁が決める・呼出符号は短い間隔で(第25条)。
電波は国境を越えるので、使い方の大枠は世界で決めています。その決まりが、国際電気通信連合(ITU)の憲章と無線通信規則です。憲章が組織と原則を定める基本条約、無線通信規則が周波数の分配や局の識別などの細目を定める規則で、日本の電波法はこの枠の中で作られています。

電波法 第3条電波に関し条約に別段の定があるときは、その規定による。
条約が電波法より優先する
電波法第3条は、電波に関し条約に別段の定があるときはその規定によるとしています。つまり、憲章や無線通信規則と電波法が食い違えば、条約の側が優先します。アマチュア局が外国の局と交信できるのも、無線通信規則がアマチュア業務を認めているからです。

試験に出る無線通信規則の条
3アマで問われた条と文言
- 第1条(用語の定義) 「電波」は3,000GHzより低い周波数の電磁波。電波法第2条の「三百万メガヘルツ以下」と同じ上限です。
- 第5条(周波数の分配) 世界を第一地域・第二地域・第三地域に区分し、日本は第三地域。アマチュア業務に分配された周波数帯もここで決まります。
- 第15条(混信) すべての局に、不要な伝送、虚偽の又はまぎらわしい信号の伝送、識別表示のない信号の伝送を禁止します。
- 第19条(局の識別) 「虚偽の又はまぎらわしい識別表示を使用する伝送は、すべて禁止する。」
- 第25条(アマチュア業務) 相互間の伝送は意味を隠すために符号化されたものであってはならない。モールス符号の能力を実証させるかは主管庁が決定する。伝送中は短い間隔で自局の呼出符号を伝送する。
決めるのは「主管庁」
無線通信規則は、各国の電波行政を担う役所を「主管庁」と呼び、日本では総務省がこれに当たります。アマチュア局の操作の許可を求める者にモールス符号の送受信能力を実証させるかどうかは、国際電気通信連合でも国際アマチュア無線連合でもなく、主管庁が決定します。
「電波」の上限を「300MHz」「3,000MHz」「上限の定めはない」にした肢、日本の地域を「極東地域」にした肢、呼出符号の伝送を「30分ごとに」「必要により随時」にした肢が出ました。正しくは3,000GHz・第三地域・短い間隔でです。
この用語を押さえる問題
無線通信規則に規定する「電波」の定義において、周波数の上限は、次のどれか。
正答: 3,000GHz
無線通信規則1条。「電波」は3,000GHzより低い周波数の電磁波であって人工の導体なしに空間を伝搬するもの。国内の電波法2条の「300万メガヘルツ以下」と同じ上限。
この問題を解く無線通信規則では、周波数分配のため、世界を地域的に区分しているが、日本は次のどれに属するか。
正答: 第三地域
無線通信規則5条(周波数分配)。世界は第一地域(欧州・アフリカ等)、第二地域(南北米州)、第三地域(アジア・オセアニア)に区分され、日本は第三地域。
この問題を解く次の記述は、アマチュア業務について、無線通信規則の規定に沿って述べたものである。[ ]内に入れるべき字句を下の番号から選べ。 アマチュア局の操作の許可を求める者がモールス符号による文の送信及び受信の能力を実証すべきかどうかは、[ ]が決定する。
正答: 主管庁
無線通信規則25条(25.5)。モールス符号の送受信能力の実証を求めるかどうかは各国の主管庁が決定する。日本では三アマ以上の試験範囲にモールス符号の知識が含まれる。
この問題を解く次の記述は、アマチュア局における呼出符号の伝送について、無線通信規則の規定に沿って述べたものである。[ ]内に入れるべき字句を下の番号から選べ。 アマチュア局は、その伝送中[ ]自局の呼出符号を伝送しなければならない。
正答: 短い間隔で
無線通信規則25条(25.9)。「アマチュア局は、その伝送中、短い間隔で自局の呼出符号を伝送しなければならない」が規定の文言。国内の「10分ごと」(運用規則30条。長時間の送信ではアマチュア局は10分ごとを標準に「DE」と自局の呼出符号)とは別の規定。
この問題を解く問われた問題 12
- 3アマ 例題No.3 問14 次の記述は、アマチュア局における呼出符号の伝送について、無線通信規則の規定に沿って述べたものである。[ ]...
- 3アマ 例題No.3 問8 無線通信規則の周波数分配表において、アマチュア業務に分配されている周波数帯は、次のどれか。
- 3アマ 例題No.2 問12 次の記述は、局の識別に関する無線通信規則の規定である。[ ]内に入れるべき字句を下の番号から選べ。 虚偽の...
- 3アマ 例題No.2 問8 無線通信規則の周波数分配表において、アマチュア業務に分配されている周波数帯は、次のどれか。
- 3アマ 例題No.1 問14 次に掲げるもののうち、無線通信規則の規定に照らし、アマチュア局に禁止されていない伝送は、どれか。
- 3アマ 例題No.1 問8 無線通信規則では、周波数分配のため、世界を地域的に区分しているが、日本は次のどれに属するか。
- 3アマ オリジナルNo.3 問14 無線通信規則に規定する「電波」の定義において、周波数の上限は、次のどれか。
- 3アマ オリジナルNo.3 問8 無線通信規則の周波数分配表において、アマチュア業務に分配されている周波数帯は、次のどれか。
- 3アマ オリジナルNo.2 問14 次の記述は、アマチュア業務について、無線通信規則の規定に沿って述べたものである。[ ]内に入れるべき字句を...
- 3アマ オリジナルNo.2 問8 無線通信規則の周波数分配表において、アマチュア業務に分配されている周波数帯は、次のどれか。
- 3アマ オリジナルNo.1 問14 無線通信規則の規定により、原則としてすべての局に禁止されている伝送は、次のどれか。
- 3アマ オリジナルNo.1 問8 次の記述は、異なる国のアマチュア局相互間の伝送について、無線通信規則の規定に沿って述べたものである。[ ]...