SFN の回り込み(回り込み波と回り込みキャンセラ) えすえふえぬのまわりこみ
同じ周波数で受けて送る SFN の中継局では、送信アンテナの電波の一部が受信アンテナに戻ってループができる。合成波の周波数特性に周期 1/td の振幅リプルが生じて等価 CNR が劣化し、ループ利得が 1 に近づくと発振する。
令和8年7月期 問1 は回り込みモデル So = Si + F·So を解いて So = Si/(1 − F)、振幅特性 A(f) = 1/√(1 − 2r cos(θ − 2πf td) + r²)、リプル周期 1/td を選ぶ穴埋め。誤答肢は分母を 1 + F にしたものと周期 1/(2td)。
SFN(単一周波数ネットワーク)の中継局は、親局の電波を受けたのと同じ周波数で送り直します。送信した電波が自分の受信アンテナに少し戻ると、出力が入力に足される正帰還のループになります。少しなら周波数特性が波打つだけですが、強いと中継器が発振します。
r は合成波に対する回り込み波の振幅比、td は遅延時間差、θ は位相差。帰還回路の Af = A/(1 − Aβ) と同じ形

cos の中身は f が 1/td 変わるごとに 2π 進むので、リプルの周期は 1/td〔Hz〕。最大 1/(1 − r)、最小 1/(1 + r)

数値で見る(r = 0.5、td = 1〔μs〕の例)
手順
対策

遅延時間がガードインターバルより短ければ OFDM の受信自体はできますが、振幅リプルでサブキャリアごとの C/N がばらつき、等価 CNR が下がります。「受けられる」と「劣化しない」は別です。
この用語を押さえる問題
次の記述は、地上系デジタル放送波中継において SFN(Single Frequency Network)を構成した場合の回り込みの影響について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。ただし、回り込み波を 1 波、回り込みの影響はサブキャリ...
正答: A=1/{1−r e^(j(θ−2πf td))} B=1/√(1−2r cos(θ−2πf td)+r²) C=1/td
正答。So=Si+F So を So について解くと So=Si/(1−F)=e^(j2πft)/{1−r e^(j(θ−2πf td))} となるのでAは 1/{1−r e^(j(θ−2πf td))}。その絶対値をとると |1−r e^(jφ)|=√(1−2r cosφ+r²) なので A(f)=1/√(1−2r cos(θ−2πf td)+r²)。cos の引数が 2π 変化するのは f が 1/td 変化するときなので、振幅リプルの周期は 1/td である。
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