講義 › 声が聞こえるまで、一段ずつ。
声が聞こえるまで、一段ずつ。
作ってわかる AM 受信機(全16回)
受信機の構成図を覚えるのではなく、自分の受信機の「困りごと」を一段ずつ直していく。同調・周波数変換・IF・AGC・雑音指数・相互変調が、必要になった順に名前を持つ。 一陸技 二陸特 三陸特 3アマ 4アマ

- 第1回 電波の中に、声はどこにある? 音声に合わせて AM 波の包絡線が動くのが見える。変調度を波形から読める。声はまだ聞こえない。
- 第2回 波の外側をなぞったら、声になった 強い単独局から音声波形が戻る。モニタで声が聞こえる。RC の時定数が速すぎる・遅すぎるときの波形の崩れ方が分かる。
- 第3回 小さな声を、スピーカーへ 聞ける音量で声が鳴る。利得を dB で言える。2 局を入れると増幅だけでは分けられないことが分かる。
- 第4回 聞きたい局だけ、入口で選ぶ 希望局が優勢に聞こえる。隣の局は残り、Q を上げると声がこもる。同じ Q でも受信周波数で帯域幅が変わることが分かる。
- 第5回 受信機の中に、もう一つの波を作る 希望波 999 kHz より 455 kHz 高い 1,454 kHz の基準波が受信機の中に見える。局を変えても間隔は 455 kHz。音は第4回と同じ。
- 第6回 局を変えても、同じ周波数に運ぶ 999 kHz の AM が 455 kHz へ移り、和の 2,453 kHz も見える。局を変えても出口はいつも 455 kHz。包絡線は変わらない。
- 第7回 455 kHz の専用ゲートを作る 帯域 6 kHz で隣接局が消えて希望局だけが聞こえる。1 kHz まで狭めると声がこもり、側波帯に声がいることが分かる。
- 第8回 違う局なのに、同じ入口を通ってくる 1,909 kHz の妨害局がミキサで希望局と同じ 455 kHz になることを見る。IF では分けられず、RF 同調の 2 段目で変換前に減らせる。
- 第9回 検波する前に、弱い信号を育てる 弱い局が検波できるようになる。強い局では増幅器が飽和して、声がつぶれる
- 第10回 音量つまみを、自動で回してもらう 入力が 40 dB 変動しても、検波出力の変動が数 dB に収まる。ただし弱すぎる入力では一定にできない
- 第11回 大きくしても消えない「ザー」の正体 内部雑音が支配的な条件で、低雑音の初段を足すと同じ音量でも S/N が改善する。外来雑音が支配的なら改善しない
- 第12回 増幅しすぎると、架空の局が生まれる 強い 2 波で 999 kHz に相互変調の妨害が生まれる。入口に 10 dB の減衰を入れると、希望波は 10 dB しか下がらないのに妨害は 30 dB 下がる
- 第13回 つまみに触れていないのに、局が逃げる 温度変化を模した局発のずれを、水晶の基準と PLL で押さえ込み、放っておいても受信が続くようになる。
- 第14回 包絡線をなぞるだけでは、戻せない声 通常の AM では二つの検波器が同じ声を出し、包絡線が折り返す信号では同期検波だけが元の声を戻すことを、波形と耳で確かめる。
- 第15回 聞くものがないときだけ、静かにする 無信号のときだけ音声を止められるようになり、しきい値を上げすぎると弱い局まで消えること、ヒステリシスがばたつきを止めることを確かめる。
- 第16回 受信できた!— この声を取り出したのは自分だ 実放送の記録信号から、自分で組んだ経路で声を取り出す。感度・選択度・安定度・忠実度の 4 つを自分の受信機で測り、受信カードに記録する。